教育・研究

コミュニティ・カフェのABC-ソーシャル・ビジネスの最前線を探る-

コミュニティ・カフェのABC-ソーシャル・ビジネスの最前線を探る-

2016年度北海学園大学 市民公開講座 (道民カレッジ連携講座)
主催 北海学園大学
テーマ コミュニティ・カフェのABC-ソーシャル・ビジネスの最前線を探る-
テーマ趣旨  ソーシャル・ビジネスとは、「社会的課題を解決するために、ビジネスの手法を用いて取り組むもの」であり、「①社会性(現在、解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること)、②事業性(①のミッションをビジネスの形に表し、継続的に事業活動を進めていくこと)、③革新性(新しい社会的商品・サービスや、それを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること。また、その活動が社会に広がることを通して、新しい社会的価値を創出すること)」という3つの要件を満たすものを指しています(経済産業省(2008)『ソーシャルビジネス研究会報告書』、p.3)。
 ここ数年、高齢者・障がい者の福祉、子育て支援をはじめ、様々な社会的課題が出現し、その解決が行政でも企業でも難しくなっていることから、NPO法人やベンチャー企業等によるソーシャル・ビジネスが増加しつつあります。
 そうしたソーシャル・ビジネスの中でも、最近急増している取り組みにコミュニティ・カフェ(地域の茶の間、居場所、サロンなどとも呼ばれています)があります。東日本大震災を契機として、地域コミュニティにおける住民間の信頼関係、互酬性、横のつながり(これらは、いわゆる「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」を構成する要素です)の必要性が高まり、それらを形成するための場の1つとして、コミュニティ・カフェがあげられるようになってきています。
 また、介護保険制度の運用の見直しに伴い、自治会単位の圏域で展開されるべき「介護予防・生活支援サービス事業」(新しい総合事業)の1つとして、コミュニティ・カフェが位置づけられたことにより、認知症カフェやケアラーズカフェ(介護者支援カフェ)等の取り組みが出現しはじめており、コミュニティ・カフェは介護の現場でも注目されつつあります。
 コミュニティ・カフェには、一般のカフェとほぼ同じようなものから、自宅に知人・友人を呼んでお茶を飲みながらおしゃべりするというものまで、様々な取り組みが含まれます。前者を手掛けるのは簡単ではないかもしれませんが、後者であればそれほど難しいことではなく、みんながやれそうなことではないかと考えられます。
 そこで、今年度の講座は、ソーシャル・ビジネスおよびその1つとしてのコミュニティ・カフェについて、ごく基本的なことを学ぶ「基礎編」(理論編)と、受講者の皆さんに、自分がやってみたい、やれそうな、あるいは、あったらいいなと思われるコミュニティ・カフェの簡単なプランを考えていただき、実際にコミュニティ・カフェを運営している方々を交え、皆さんで議論していただく「応用編」(実践編)の2つに分けて実施いたします。
開講日時 2016(平成28)年7月2日(土)13:00~15:30
プログラム 12:30 受付開始
13:00~13:10 開会・説明
13:10~13:40 講演1
13:40~14:10 講演2
14:10~14:20 休憩・質疑応答
14:20~14:50 講演3
14:50~15:20 講演4
15:20~15:30 質疑応答・説明

講演1:コミュニティ・カフェとはどのようなものか?
講師:経営学部教授 菅原浩信(非営利事業論)

 コミュニティ・カフェとは「飲食やイベント等が提供される、主として地域住民の居場所・たまり場」であり、①飲食の提供を重視する「(狭義の)コミュニティ・カフェ」、②イベントの提供を重視する「コミュニティ・スペース」、③居場所・たまり場であることを重視する「地域の茶の間」の3つに、一応大別することができます。しかし、実際には、もっと多種多様な取り組みがコミュニティ・カフェの中に含まれ、その運営も、株式会社、NPO法人、町内会、ボランティアグループ、個人・・・と様々です。
そこで、まず、実際のコミュニティ・カフェをいくつか紹介し、ソーシャル・ビジネスの1つとしてのコミュニティ・カフェとはどのようなものかについてイメージを持っていただきます。

講演2:コミュニティ・カフェは誰に、何を提供するのか?
講師:経営学部教授 今野喜文(経営戦略)

 あなたがこれからコミュニティ・カフェを始めるとしましょう。まずは何を考えますか?美味しいコーヒー豆を調達することでしょうか。それとも、カフェを出店する場所を見つけることでしょうか。もちろん、これらを考えることはとても重要なことです。しかしながら、まずはあなたが「どのようなカフェをつくろうとしているのか?」を冷静に考えてみてはどうでしょうか。
 経営戦略論に、事業ドメインという考え方があります。事業ドメインとは、事業領域や活動領域のことです。コミュニティ・カフェの場合、どのように事業ドメインを設定したら良いのでしょうか。事業ドメインを切り口に、コミュニティ・カフェについて考えてみたいと思います。

講演3:コミュニティ・カフェをどうやって知ってもらうのか?
講師:経営学部教授 伊藤友章(マーケティング)

 ソーシャル・ビジネスとマーケティング、とりわけコミュニティ・カフェとマーケティングは、多くの人にとっては結びつきにくいものかもしれません。しかし、コミュニティ・カフェも人々の問題(ニーズ)を解決することで成り立っているものであり、運営する組織は、多くの人にその存在を知ってもらい、その提供するサービスを通じてニーズを充足し、満足してもらい続けることが必要になる以上、マーケティングの知識は様々なヒントを与えてくれるでしょう。
 講義では、基本知識に、公共・非営利・サービスのマーケティング、関係性マーケティング、サービスドミナントロジックなどの考えを組み込んで、コミュニティ・カフェの課題解決に役立つマーケティングを検討していきます。

講演4:コミュニティ・カフェに関わるおカネをどう考えるのか?
講師:経営学部准教授 関谷浩行(管理会計)

 事業を立ち上げて継続させるために必要なもの、それがおカネに関する問題です。コミュニティ・カフェを開業する場合、どこから資金を調達して、どのように管理すればよいでしょうか。資金を提供してもらうためには、資金提供者を説得するための事業計画と情報の開示が必要になります。事業計画では主に財務情報を扱いますが、数字に表れない販売力、成長性、経営者の資質などの非財務情報はどのように発信すればよいでしょうか。
 講義では近年注目されているクラウドファンディング、ソーシャル・アカウンティング、SROI(社会的投資収益率)などを紹介しながら、おカネの視点からコミュニティ・カフェの現状と課題について考えてみたいと思います。
会場 北海学園大学豊平キャンパス 7号館3階D31番教室

地下鉄東豊線「学園前」駅下車 3番出口直結
豊平キャンパス所在地

※駐車スペースがございませんので、自家用車での来場はご遠慮いただいております。
 ご来場の際には、公共交通機関をご利用ください。
受講料 1,000円(資料代として)
定員 75名(先着順、定員に達し次第締め切らせていただきます)
申込から受講までの流れ 1.ホームページ等で講座内容をご確認いただき、下記の請求方法にてパンフレット(受講申込書兼振込依頼書)をご請求ください。

※受講申込受付は終了しました。
(1)ホームページ(申込フォーム) ※パンフレットの発送は5月20日(金)以降となります
(2)電話:011-841-1161(代表)内線2402
  市民公開講座資料を請求する旨と、①郵便番号・住所 ②氏名 ③電話番号をお伝えください。

2.パンフレットがお手元に届きましたら、折り込みの「受講申込書兼振込依頼書」に必要事項をご記入のうえ、お近くの金融機関に受講料(資料代)をお振り込みください。
※指定銀行(北洋銀行)をご利用の場合は、振込手数料が無料ですが、他行では有料となります。
※定員を超過した場合は、ご希望に添えず、お断りすることがございます。
※大学窓口で直接、受講料のお取扱いはいたしません。

3.当日、振込みの際の領収書A(兼 受講許可書)をお持ちいただき、受付にご提示ください。

※資料請求時に得ました個人情報につきましては、パンフレット送付とそれに係るご連絡の目的にのみ使用いたします。
※申込時に得ました個人情報につきましては、受講者名簿の作成、当講座に関するご連絡の目的にのみ使用いたします。
申込期間 2016(平成28)年5月20日(金)~6月20日(月)
(銀行窓口での振込取扱時間帯)
お問合せ先 北海学園大学 市民公開講座係(経営学部事務室)
メール:kyomu-ei@ba.hokkai-s-u.ac.jp
TEL:011-841-1161(代表) 内線2402
提出用
カフェプランシート
カフェプランシート(Wordファイル/19KB)
当日のスライド資料 【講演1】コミュニティ・カフェとはどのようなものか?-菅原 浩信(PDF)
【講演2】コミュニティ・カフェは誰に、何を提供するのか?-今野 喜文(PDF)
【講演3】コミュニティ・カフェをどうやって知ってもらうのか?-伊藤 友章(PDF)
【講演4】コミュニティ・カフェに関わるおカネをどう考えるのか?-関谷 浩行(PDF)

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